ホロスコープの読み方 代表的なアステロイド(小惑星)

西洋占星術ではホロスコープを読む際に一般的には月~冥王星までの10天体を扱いますが、10天体に加えて小惑星をチェックする場合もあります。

ここでは占星術的な解釈が確立している、代表的な重要な小惑星5つを紹介します。

アステロイドとは

天体観測の技術の発展により、太陽系には無数の小さな天体があることがわかりました。
これらを小惑星と言いますが、未発見のものを含め数百万の小惑星があると予測されています。(アステロイドとは主に火星と木星の間に軌道を回る様々な小惑星を指します)

今回紹介する小惑星のうち、キロンは1977年に発見された新しい天体です。小惑星の中では非常にゆっくり移動し、ホロスコープを1周するのに49年程かかります。
セレスは育成、パラスは調和、ジュノーは権利、ベスタは義務をそれぞれ司り、1801年から1807年にかけて発見されました。約3~4年半程でホロスコープを1周します。

代表的な5つの小惑星

カイロン(キロン)-Chiron-

キロンはギリシア神話の半人半馬であるケンタウルスの賢人に由来します。キロンは治療する医学、心を癒すヒーリング、他者の痛みへの共感、ヒーラー、占星術などを司ります。発見された1977年頃からヒーリングやホリスティック医療が注目され始めました。
※宇宙で新しい天体が発見される時には、その天体にちなんだ事件や出来事が起こることがあります。

<ポジティブ>
癒す、教える、共感する
<ネガティブ>

自己懐疑、傷ついた、精神不安定な


キロンは魂の傷、コンプレックスなどを示すと言われていて、ネイタルチャートのキロンをみて自分の苦手意識や癒すといいことなどを知る手掛かりが示されています。特にキロンが目立つ場所にある場合は、それが「癒し」を表すことがあります。

セレス -Ceres-

母なる大地、農業の女神であるセレスは育成、養育、母性をキーワードとした無条件の愛や他者への受容を表します。また手放すことを学ぶ機会を与えます。尽きることのない母性を暗示する天体とされることもあり、セレスと妊娠の可能性を研究する占星術師もいるようです。発見された1801年頃から長い間抑圧されて来た女性性の意識が拡大していく時期に入っていきます。

<ポジティブ>
養育する、受容、生産、自尊心
<ネガティブ>
拒絶、依存、過保護

ホロスコープのセレスをみることで、親子関係をみたり、また他者に対してどのように愛を注ぐのか、他者からどのようにサポートされたいのかを知る手掛かりが示されています。
特にセレスが強調されている場合は、愛情豊かで無償の愛を表現する傾向があります。

パラス -Pallas-

パラスは最高神ゼウスの頭部から生まれてきた女神で別称アテネとも言われています。知恵と戦いを司ります。どの人も内面に女性性と男性性の部分を持ち合わせていますが、この二つのバランスを葛藤しながらうまく融合させ平和と正義、抑圧から解放することがキーワードになってきます。
またパラスは恋愛に関連するとされる小惑星で、女性性と男性性のバランスをとる役割があるためホロスコープを読む際に金星を読み解く補助的な使い方をすることがあります。

<ポジティブ>
知的、勇敢な、達成、調和
<ネガティブ>
厳しい、成功への恐れ、利己的


ホロスコープのパラスをみることで、困難な場合でもどのように対策をとり解決していくのかどのようにバランスをとっていくのか、またその人の性意識などを知る手掛かりが示されています。

ジュノー -Juno-

ジュノーは結婚の女神、リレーションシップを司ります。ジュノーはギリシャ神話ではゼウスの正妻ヘラを表します。ヘラはゼウスの自由奔放な生き方に制裁的な嫉妬深い残酷な行いもしました。結婚とそれに伴う権利を表し、パートナーとどのように関わり、その関係に何を求めるのか… 結婚・権利・主張・愛情のある生活などがキーワードとなってきます。

<ポジティブ>
忠実、平等、親密な、分かち合う
<ネガティブ>
嫉妬深い、執念深い、独占欲


ホロスコープのジュノーをみることで、夫婦関係やパートナーシップといった人間関係において個人の求める幸福と他者との相互関係から作り上げる幸せについて、どのように望み向かい合わせるのかなどを知る手掛かりが示されています。

ベスタ -Vesta-

ベスタは炎の守護神で火の女神です。炎はとても重要なもので、古代では聖火のことを示し聖なる火を絶やさないように見守ることを使命とします。また家庭生活を司ります。
目標設定をし自己修練を表し、大きな仕事に対する使命感や与えられた仕事への意識を象徴します。努力をしてより良くしていくポイントを探したり、迷いの多い人生において道を指し示す光を照らします。
ジュノーが示す家庭・結婚での権利と対をなし、ベスタは家庭における義務を表すともいわれています。

<ポジティブ>
自己定義のできた、統合、献身
<ネガティブ>
ワーカホリック、禁欲的、抑圧


ホロスコープのベスタをみることで、仕事や職務などに対してどのような意識を持ち全うしていくのか、能力などを知る手掛かりが示されています。

まとめ

ホロスコープでみる5個の小惑星について基本的内容を簡単にまとめました。
小惑星の役割もとても奥が深いので、ホロスコープをみる際に滞在するサイン・ハウス・アスペクトや四元素などを確認していくと、基本となる10天体が示している事をさらに細かく分析出来るようになります。






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